今日、初めて一人旅なるものを実行しました。
旅と行っても片道1時間半ほどかけて、多気までドライブに行った程度ですが…。
しかし、短い距離といっても、恐らく今回の旅は自分史上最も挑戦的な冒険だったと思います。
知らない土地に一人で赴きました。
知らない土地を一人で散策しました。
知らない土地でカフェに入りました。
思えば私は、これまで一人旅というものに密かな憧れと、小さくない抵抗を抱いていたのだと思います。
人から「趣味は一人旅をすること」と聞かされる機会はしばしばありますが、これまで私はその魅力をいまいち理解していませんでした。
土地勘がない場所に行くにはそれなりのストレスを伴いますし、どこで何をすればいいのかわからない…。
実際、今回の旅で強く実感したことは、私は現地での楽しみ方をあまりに知らなさすぎたということです。
かろうじて自然を楽しみ、かろうじてカフェでコーヒーとスイーツを味わった程度。
自分の知識が及ばない領域の中で、時間的な余裕は確実にあるにも関わらず、結局最後まで焦燥感を消し去ることはできませんでした。
しかしそんな中でも、一人旅の良さをなんとなく理解できた気がします。
特別体験すべきこともなく、話し相手もいない。
何をしたかと聞かれれば何もしていなかったわけですが、未知の中、ただ歩を進めるということは決して悪い気分ではなかったのです。
結果として得たものは、不思議な達成感と充実感。
美しいと思える自然の中に身を投じたからか、精神的な回復と成長が、そこにはあったように感じます。
自慢の帆を開けて田舎道をドライブする。
首にカメラをぶら下げて散策する。
男たった一人でスイーツを堪能する。
改めて客観視してみるとなんともキザで小っ恥ずかしく感じざるを得ませんが、そんなことはどうでもいいと思えるほど、未知を楽しむということには価値があるのでしょう。
これが一人旅の醍醐味なのだろうか?となんとなく気づきました。
夕方に帰ってきて、それから整骨院に行きました。
これも今までの自分では考えられなかった行動です。
美容と健康のためにお金を費やすということは今までも実践してきた行為ですが、初めて体験するという意味ではこれもまた未知ではないでしょうか。
そして記事のタイトルについて、人生の楽しみ方には色々な形があるのだと思いました。
今まで私は、他人を喜ばせてこそそこに自分の価値や生きがいを見出すという人間でしたが、今日という日は完全に自分のためにありました。
悪くありません。
自分を慰めるために遠方まで足を運び、自分を磨くためにお金を費やし、自分を成長させるために本を読む。
それによる他人への影響が、少なくとも直接的に作用することはないでしょう。
しかしそんな小さなことから自分が変わっていき、それを成長として周囲に認めてもらえるとするのならば、それは自分の目的に合致するような気がします。
人生の楽しみ方は人それぞれ。
ありきたりな台詞ですが、私は今日という日を経て、これまでにない人生の楽しみ方の片鱗を、確かに発見したのです。
となると、当然他人には他人の楽しみ方があるはず。
私自身の中でもここまでのギャップがあったのですから、他人の人生観は、今私が想像しているよりもっと異色であることでしょう。
要は自分で自分を高め、それを起点として、他人のことも思いやってやれよ、ということ。
今更ですね。